【1Q84】名作はとりあえず読んでおくべき

本と生きる




あくまで、3部作の1巻目
BOOK1を読んだだけの人間が
何を感じたのか、
まとめておきます。

非常に浅はかな内容になっています
ご容赦ください

所見

この小説を読んだ感想としては
小説と現実の区別が実に曖昧で
“別々”というよりは
どこか”ねじれている”
という印象です。

“ファンタジーだ”と割り切って読むには
あまりにもリアルである一方で、
設定自体は現実離れしているので、
どこかチグハグしています。
このチグハグさが没入感を生みます。
次にページを進めたくなります。

実際に読み進めていくと、
小説と現実のつなぎ目が見えてくるところで
BOOK1が終わってしまいます。
BOOK1の面白さはそこにあると思います。

どこか掴みきれないまま進んだ話が
少しずつ実態を伴い始める手応えと、
そこからすり抜けていく次の課題。

この存在が読者を魅了するのです

注意事項

3部作からなる1作目を読んだのですが
続きも一緒に借りておけばよかったと
後悔をしました。

もし、今から読もうと思っている人は
続きも手元に置いておくことを
心からお薦めします。

BOOK1は
起承転結の
“起承”に当たる形になっていて
主人公を中心とした世界観における
登場人物と背景の説明がメインになっている
と言った感じです。

そして最後の2章分
ページ数にして数十ページにかけて
一気に転じていきます。

BOOK1を読み終えた心境が
“先が気になって仕方ない”
になるんだということを
押さえておいてください。

神は沈黙せずを読んだ時も
ジェノサイドを読んだ時も
続きが読みたすぎて悶えていたのに
なぜ続きを借りてこなかったのか、、、

その経験を活かさずに
とりあえず1巻目だけ借りてきた自分を
心底憎みます。

個人的に好きな部分

ネタバレはしたくないので
あらすじにはできるだけ触れません。

小説の醍醐味は
文字だけで表現されているにもかかわらず
強くイメージできてしまうような
印象的なキャラに出会えること。

それから、
読み進めるにつれて
登場人物に対して
強く感情移入していくこtお

そして、
1つずつ解き明かされていく
それぞれの過去や背景に驚かされ
そこから起こるイベントに
主人公と同じように一喜一憂することだ
と言えます。

ここで登場人物の魅力を
文で伝えるくらいなら
本編を読んでもらった方が
何倍も面白いです。

 

ですから、
あえて作品の詳細には触れたくないのです

 

ここで伝えたいのは、
1Q84という作品は
小説の醍醐味である
キャラへの感情移入と
それを中心に広がる世界感が
非の付け様がないほどに完璧だ
ということです。

つまりは、間違いなく面白いということです。

名作は名作たる所以があることを
痛感させられました。

最後に

読書が好きだとか
言っておきながら、
初めて村上春樹の作品を読みました。

長編小説への抵抗感があるのと
今更読むのか、、、
という変な敗北感が枷になっていました。

しかし読んで大正解。
そんな雑念を捨てて
名作と呼ばれるものには触れてみるべきだな
と改めて思いました。

 

話は変わりますが、
小説が書けるものなら書いてみたい
と思いました。

小説が書ける人にしか
見えない世界があるように感じたからです。

なぜなら、
小説を書くとは1つの世界を作る行為
すなわち神に近い行為です。
人を生み出し、
生きる世界を生み出し、
大なり小なり試練を与える存在ですから

一人の人間の人格を決め、
その人がそうなった背景を固め
その人が生きる世界を肉付けする。

世界にほころびがないように
作り上げる必要があります。

小説を書くためには
誰よりも人間を理解していなければいけないし
辻褄が合うように世界を作り上げなければいけません

途方もない作業ですが
これをやり切る人間は
どこか卓越した視点を取り入れられる気がするのです。

機会があれば挑戦してみたいと思いました。

コメント

  1. […] 不思議な世界観で ファンタジーの中に誘われた感覚が強かった BOOK1に対して […]

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