2020/12/20
2020年度のM1グランプリが開催されました。
たくさん笑わせてもらいましたけど、
採点が不思議だなーと思うと同時に
なんだか懐かしい感覚を覚えました。
その正体は、
審査のある”よさこい”のお祭りでした。
よさこいと、M1 の共通点は
審査が特殊で難しいという点だと思いました。
M1とよさこいの共通点
観客の評価と結果が必ずしも一致しない
僕は”どまつり畑”出身ですから
他のお祭りのことはわかりませんが
どまつりには観客投票や
ニコ生投票というものがありました。
その会場に来てくれているお客さんや
ニコ生配信を見ているお客さんの
リアクションがそのまま点になるという仕組みです。
その評価では得票数が明るみに出ますから
1位がどれだけ評価されて1位になっているか
一目瞭然です。
あるチームが、
ライブでも配信でも
1位をとってお客さんの心を掴んでいたとしても
審査員の評価がその通りだということもなく
毎回大賞チームは最後の最後までわからないな
という印象でした。
今年のM1についても同様で、
観客投票はないにしても
SNSで見る世間のリアクションと
お笑いの重鎮たちの評価は一致してなくて
何が面白いのか
何が漫才なのか
何が評価されたのか
わからなくなってきます。
〇〇とは?という疑問が残る
M1でいうなら
“漫才とはなんなのか”
よさこいでいうなら
“よさこいとはなんなのか”
頭を悩ませてしまいます。
2020でいうなら、
やはりインディアンズが
間の取り方も
スピード感も
ネタのクオリティも
独自性も
1番だったように感じました。
最初のコメントでも
審査員もそんなこと言っていたので
やはり、こういうクオリティのものが評価されるのか
とふむふむって感じでしたが
蓋を開けてみれば
いったい何が漫才なのか、、
さっぱりわからなくなってしまいました。
よさこいも
ミュージカルだの
大道具まつりだの
揶揄されます。
まつりに寄っては
鳴子を引き合いに出して
急に審査の枠から外されることもありました。
勝負に出ている以上
独自のそれぞれの解釈で色を出して勝負するわけですが、
その年その年で評価される形が変わり、
“今年はこれがウケたのか、、、”
と形容しがたい気持ちになる
そんな似た思いをしました
採点基準がわからない
一番感動させたチームが勝つ
とか
一番面白かったコンビが勝つ
とか
実に曖昧な基準で評価されることは実に苦しいことだなと
久しぶりに感じました。
覚悟を持って挑戦している参加者は
勝てなかった理由探しをします。
次は勝ちたいからです。
その時に、
審査の詳細が公開されないと
正しく振り返ることができません。
納得できないなって気持ちだけが残ってしまいます。
やはり、
審査をするならば
公明正大に審査基準と採点結果は
示すべきだなと思う次第です。
最後に
M1で感心したことは
お笑いの重鎮たちが
しゃべくりではない漫才を評価していたことです。
これはすごいことだなと感じました。
だいたい重鎮は、
〇〇はこうあるべきだ
というべき論を持っていて
それを曲げることはそうそうないと
思ったからです。
それにもかかわらず
お笑い界の人は
すごく大きな変化に
対応しているように感じました。
それだけ、
コロナ禍が与えた芸能界への影響は
大きかったのだろうなと感じました。
大きな変化に耐えられたのも
面白いと評価されるものや
大衆からウケるものや求められる力が
どんどん変わっていったからでしょう
そのように変わってしまっては
正直、対策も何もなくなります。
年々価値観が変わり
トレンドの流行り廃りがある中で
評価される審査競技に人生をかけることは
かなりの要素を運に任せる必要があり
かなり難しい挑戦をしているものだと
改めて思いました。
ですから、
運営される方は
そうやって挑戦してくれる人の努力に応えるためにも
もう少しオープンに
審査基準と結果を開示するべきだなと思いました。
そして挑戦者は
どうなるかわからない審査基準に右往左往するよりは
まずは自分らしさ、オリジナリティを出すように
時間配分全振りしてみるべきかもしれません。
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