箱根駅伝は10区間を10人の走者でつなぐ
駅伝競走の大会です。
10区目のゴールを一番初めに切った人が
その年の箱根王者を決する目印になります
今年の箱根は
10区で首位の交代劇が起こった
非常に稀な大会になりました。
その分、
最後まで目が離せない
大興奮の箱根駅伝でした。
多くのドラマがある分
切り取り方ひとつで
主人公が変わってきます
特に今大会10区に着目すれば
首位交代に絡んだ
二つのチームの二人の走者それぞれに
ドラマがありました。
見出し文で語る箱根10区
駒大 12年ぶりの総合優勝
駒大に着目すると
まさに長年に渡る苦しい時代を経て
ようやく奪還した王座になります。
2000年代は
駒澤大学は常勝チームといっても過言でないほどに
上位争いに食い込み、
ついには“王者駒澤大学”
と、まで呼ばれるようになりました
それから、近年は
東洋大学や青学が台頭してきて
苦しい時代が10年以上続きました。
大学生活は4年間ですから、
監督以外当時を知る人はいません。
それでも、
”伝統”という強い想いは受け継がれるもので
強い駒大は受け継がれ、
ようやく結果を出したというわけです。
快挙 創価大初の総合2位
対する創価大学は
初出場してから4回目の大会で
初の往路優勝を果たし
9区まで3分差をつけて
首位を守り続ける快走をしました。
結果総合2位となりましたが
それはそれで大快挙と言えます。
駒大 執念の逆転勝利
上述しましたが、
10区へ襷が繋がれた時
駒大と創価大の差は3分ありました。
箱根ランナーは1km3分以内で走りますから、
1km程度の差があります。
相当厳しい差と言えます。
しかし10区走者石川選手は
爽快な走りで創価大の選手を捉え
一気に引き離し、
笑顔でゴールテープを切りました。
見る人に、強さと気持ち良さを
感じさせる圧巻の走りでした。
惜敗 創価大首位守りきれず
創価大の小野寺選手は、
3分のアドバンテージを
有利に使いチームを勝たせるための判断をして
走り出しました。
本人にしかわからない
かなり大きなプレッシャーに襲われ
失速してしまい、
首位を明け渡す結果になってしまいました。
長距離は、リズムに乗っては知られれば
距離が短く、体感時間も短く感じられるものです
一方で、
チームの結果が全て自分にのしかかってくる
アンカー独自のプレッシャーを感じながらも、
勝つためにペースを守りながら走るというのは
想像絶する負荷だったのだと思います。
歯を食いしばりながら
懸命に走り、
駒大に抜かれた後も、
苦しい表情のまま必死に走り、
すべての力を出し切って襷をゴールまで
運び切った小野寺選手はすごいと思いました。
最後に
石川選手の爽快な走りは
見る人全てを笑顔にするような
力強さと気持ち良さがありました。
小野寺選手の走りからは
悔しさと辛さが滲み出ており
胸がどうしようもなく熱くなりました。
どのチームのどの選手にもドラマがあります
スポットライトが当たるのは
ほんの一部の人間だけなのかもしれません。
当事者として、
頑張りを見届けることで、
切り取られるその瞬間だけでなく
その生き様を目に焼き付けることができるのです。
新聞やニュースの見出し文では感じられない熱量が
ライブにはあります。
それを感じにいくことも大事だなと思いました。
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