【変わらないもの】イノベーションのきっかけを考える

日本で生きる




文化が未だに残っているものにこそ
イノベーションのきっかけがある

そう思いました。

イノベーションのきっかけとは?

変わりやすい土俵があること

リープフロッグ現象
というものがあります。

カエルが飛び跳ねるように
非連続的に技術が飛躍し
今までの当たり前が
大きく変わることを言います。

例えば、
電力供給網のない地域では
マイクログリッドと呼ばれる
小さな自家発電のガソリンスタンドのようなものが
急増している現状があります。

これは、
車やインフラの整備が追い付かなかった代わりに、
今このタイミングで、
EVシフトの波に大きく乗れたことにより
環境の整備が整い
文化が大きく進展したという事実を示しています。

中国が、
電子決済や、
自動運転に踏み切りやすいのも
今まできっちりした法律を作ってこなかったため
仕組みを簡単に変えられた
ということがあります。

あいまいなグレーゾーンほど
踏み込んでみる価値があるといえます

変わらないものにメスを入れる

自動車が普及してから、
ガソリンをメインにして走るという機構は
変わらないままで100年経ちました。

ようやく、
その牙城が切り崩されるにいたった訳ですが、
まさに、幕府が転覆し新しい政府が立ち上がるような
戦国時代さながらの勢力争いが
繰り広げられています。

天下を築き、
仕組みを作り上げた人は、
その仕組みを壊そうとはしません。

大事に作り上げたのに、
それをゼロに戻すのは勇気がいりますから。

だからこそ、
ゼロベースで新しい価値をぶつけられると
もはや土俵の違う戦いのようなものなので、
今までのアドバンテージを発揮することもできず
大敗を期すこともあるのです。

例えば、
精密な電線を作っていたメーカーは
Bluetoothをはじめとする無線との戦いは
厳しいものです

浪費していくハードディスクは
無限に増築できるクラウドサーバとの戦いは
今まで通りの攻め方を否定するものになります

当たり前の上に積み上げてきたものほど、
その変化には敏感なのです。

最後に

文化として残すべきものは
効率的でなくても
いつまでも残ります。
一定の価値を示します。

かつては
税を年貢で抑めていたわけです。
これはおそらく約1500年続いた文化です。

いまや、貨幣で納めるのが当たり前で、
年貢というものは二度と復活しない文化です

1000年続いているからこそ
これは大丈夫だ。
なんてことはないのです。

むしろ、
1000年も変わってないものは
どこか見落としている
と思った方がいいのです。

イノベーションのカギは
変わらないものにこそ込められている
と言えそうです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました