毎日毎日、
人々が生み出すものの多さたるや。
そしてその消費されるスピードたるや。
よく、退屈しないで生きていけるものだ
生み出されるものの方が
消費されるものよりも多いわけですから
感心するばかりです。
20年以上の時間をかけて
作り続けられてきた
ワンピースでさえ
思い立てば1日2日で全部読めてしまうわけです。
確かに、
傑作と言われる作品たちは
人が生きている限りは
半永久的に残り続けるわけですが
小説や漫画
絵画など、
芸術家が命を費やして作り上げた
あらゆる芸術作品は
大抵数時間で
消費されてしまうわけです。
週刊漫画もそうです
一週間かけて
納期に間に合わせるために
必死に形にした作品は
コンビニの立ち読みで
ものの数分で消費されてしまいます。
人が生み出すものというのは
実はすごく儚いものなのではないかと
思ってしまいました。
仕事もそうです。
1つの案件に対して
自分がある工数をかけて
丁寧に仕上げた仕事が
ものの数秒でハンコを押されて承認され
一瞬で自分の手を離れていってしまいます
達成感を感じさせてくれる多くは
本当に花火のように一瞬輝いては
すぐに消えて無くなっていくわけです。
だからこそ大切にしたいことがあるのです
裏の努力を堪能する意識
人が丹精込めて仕上げてきてくれたものを
当たり前のように消費してしまう世の中です
今こそ思いとどまってほしいです。
例えばご飯を食べる時
それを準備てくれる人は
時間をかけて調理をしてくれています
米や野菜は
長い年月をかけて
旬を迎えて形になるわけです。
それを僕らは、
一瞬で口にして消費します。
小説や漫画や
音楽もそうで
生み出すためにたくさんの苦労が
そこにはあったはずです。
いつでも簡単に
そういった作品が楽しめてしまう世の中です。
何の気なしに
その場の暇つぶしでそこにあることもあります。
だからこそ、
その努力を少しでも堪能したいのです。
また、
ボクらが享受するサービス一つ一つにも
誰かが手間暇かけているわけです
なるべく、
ドライに流してしまうようなことを
避けたいと思います。
残すことを意識して生きる
おそらく、
何かを生み出す人たちは
少しでも多くの人の目に止まること
興味関心を向けてもらうことに
喜びを感じているのだと思います。
それはつまり、
この時代を生きる老若男女から
次の世代を生きる人まで多くの人まで
すべての人が対象です。
ボクらは皆社会で生きています
社会で生きるとは、
何か生産性のあるものを生み出している
ということです。
誰にも求められないことを
やっていては生活は営なめませんから。
ですから、
ボクらはいつだって
誰かへのサービス提供者であり、
何かを生み出す張本人でもあるのです。
時には “ありがとう”と
言ってもらえるような
自分で生み出す小さな感動があります
それが、
ほんの一瞬でお役御免になるのは
なかなかに悲しいことです。
いくらしょうがないといえど、
寂しいです。
だからこそ、
記憶に残るように懸命に取りくむのです。
最後に
この世界では
毎日、数え切れないほどのものが
生み出されています。
そして、
生み出しては消費されます。
生み出すということは
誰かが生きていた証であって
すごく尊いものだと感じます。
すべてを肯定的に見ろ
と強制するのもおかしな話です。
それでも、
自分が興味あるものに関しては
興味ない人の分まで
しっかりそれを受け取ってあげるべきなのだと
思いました。
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