上司は部下に仕事を頼む立場ですが
その仕事の難易度だけは
正しく把握しておいて欲しいです
打ち上げられた課題の大きさがわかるまでは
ちゃんと話を聞いた方がいいです。
難しくて複雑だから
うまく伝わらないという事実を
部下の能力不足にするのは
正しい判断とは言えません
上司が難易度を把握するべき理由
上司に切実に求める能力は
緊急度と重要度という尺度で
優先順位をつける
という基本的なことだけでなくて
抱えている仕事の難易度を
正しく把握する
この能力も持っていて欲しいです。
部下が抱えている問題の
大きさ、難易度、負荷レベルを
把握しておくことが重要だと思うのです。
必要な手立てが打てないから
仕事が終わらない部下を見て
“仕事の効率が悪いからだ”
と片付ける上司がいますが
本当にそれが全てか?
と聞かれたら、
おそらく”NO”なのです。
例えば、
部下の抱えている仕事が
周りの誰も補助できないような
最上級の難易度であることもあります
実はものすごい量を抱えている場合もあります
専門外の仕事なのであれば
アドバイザーをつけるべきですし、
複雑なのであれば
その課題を紐解くべきですし
量が多いのであれば
リソースを割かなければいけません
上司の采配で
なんとかなる課題を
部下の実力だけに任せるのは
どこか違うのです
妥当な納期設定ができない
当然ですが
課題の難易度がわからなければ
納期設定を見誤ります。
緊急度が高い課題であるにも関わらず
難易度を把握できていなければ
ありえない納期を設定してしまい
先方に迷惑をかけてしまうこともありえます。
正しく難易度を把握できていれば
手隙のリソースに合わせて納期を調整することも
できるはずです。
適切な言葉がかけられない
難易度を把握できていない
ということは
“仕事のレベル”ではなくて
“部下のレベル”でしか
仕事の進捗を把握できていない
ということです。
すなわち
遅いのも能力不足
わかりにくいのも能力不足だ
という判断をされるということです
「もう少し考えようか」
「やり直そうか」
という言葉とともに
残念そうな顔をするわけです。
「経験のある上司が言うのであれば
きっとそうなんだろう」
そう思って気が沈むのが目に浮かびます
壁に当たっている部下が
上司に求めるのは
その壁を越える手ほどきをしてもらうことです
怠慢で、
そうなっているわけでないことに気づけないと
無駄に人を傷つけることになります
最後に
THE体育会系で
多少の逆境なら超えていける
強めのメンタリティを持つ
僕でさえ心が折れそうになった
出来事がありました
手を付ける場所もわからないほどに
入り組んだ課題に苦戦し
苦労して説明した仮説は
上司には笑われる始末でした。
ここでかなり萎えましたが、
泣く泣く
この分野で一番優秀な先輩に聞きに行くと
「それは俺でもわからんな」
という返答が帰ってきました
その瞬間に
「自分が悪いわけではない」
事実に気づき胸がスッとなりました。
問題の難易度に気づけないと
自分を見つめ返すしか方法がないため
必要以上にネガティブになってしまいます
上に立つ人は
ぜひそんな部下がいることを知って欲しいし
今後上に立つ人は
部下が持っている課題の
難易度を正しく把握するべきだ
ということを覚えていて欲しいです
そして、
まだまだ部下で実務を進める身であれば
自分の能力だけに向き合うと
ドツボにはまる可能性があることに
気をつけて欲しいです。
みなさんが
健全に課題に取り組めることを祈ります。
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