【放送権を学ぶ】W杯アジア最終予選日本vsオーストラリアが地上波で見れないわけ

日本で生きる




2022年のワールドカップ出場が決まる大一番
日本vsオーストラリア戦は
地上波で見られませんでした。

それには放送権と言うものが絡んできます。

当たり前だったテレビでのスポーツ観戦が
実は当たり前ではなかった
と言うことに気付かされます。

地上波で日豪戦がみられないわけ

こちらの記事を参考にしました。

一言で言うと
NHKと民放連からなるジャパンコンソーシアムが
ワールドカップ予選の放送権を獲得できなかったからだ
と言うことです。

ワールドカップの放送権は
年々高騰しており、
地上波で放送するだけでは
収支が合わないといった事態になってきている
と言う事実があるようです。

それに加えて、
DAZNのような有料配信メディアが資金力を持っており
交渉を有利に進められるようになった
と言う事実もあるそうです。

放送権とは

こちらの資料が非常にわかりやすいです。
ご参考

まず第一に
著作権ではない
と言う実態があります。

スポーツは競技でありショーではないということで、
誰かの創作物ではないからです。

 

放送権とは文字通り
放送してもいいという権利です。

この権利は
あくまで当事者間の中で策定された規約の中で明文化された
権利でしかありません。

ですので、
その当事者間で合意されているにすぎず
極端な話、当事者外の第三者が
勝手に撮影して放映することについては
差し止める権利はないと言います。

ただしその場合は
無断で機材を持ち込み撮影したということで
そのスタジアムの所有者から賠償を求められることになる
と言うことです。

放送権の高騰化について

最終的に、
放送をめぐる争いは
“放送権”という債権を誰が購入したか
と言う部分に帰着します。

民放はご存じの通り
CMを流すことで得られる
スポンサー料で成立しています。

それに対して、
有料動画配信サイトは
視聴者一人一人から
視聴料を頂けるので
収益モデルが全く異なります。

民放はスポーツだけを流しているわけではないですし、
放送権が高騰すると
スポンサー料ではどうしても立ち行かないわけです。

実際、様々なスポーツが
有料サイトでのみ放映される傾向にある
と言うのが実態です。

このままいけば
スポーツはお金のある人だけが
見られるものになってしまう
ということです。

最後に

当たり前に日本の試合は
地上波で見れるものだと思っていましたが
その価値観は覆されました。

時代が移り変わっているといることを肌で感じます。

思い返せば当たり前の話で、
動画配信サイト全盛の時代になってきているわけで
テレビ局も大変である中で
もちろん視聴者も新しい選択を強いられるように
なってしまったという訳です。

ビジネスの側面から見れば
合理的ではあるものの、
ユーザーや消費者の目線に立つと
それって本当にうれしいのか?
と疑問符が付く訳で、
違和感を招くビジネスモデルだなと思います。

タダのものが有料になる
という苦しさはこれから増えていくかもしれません。

要注意です。

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