日本沈没というドラマが始まりました。
日本地球物理学会の異端児と言われる
田所博士が”関東沈没説”唱えます。
流れに乗った国家プロジェクトに
水を差すような流れに為政者は
頭を抱えます。
そんな中で、
明らかにデータの改善をしているでしょみたいな
シーンが出てきます。
こういうデータに直面した時に
どういう対応を取るかが
学者や技術者の格が試されるのです
データ整理で大切なこと
細かい違和感を見逃してはいけません
このドラマの軸となる
“関東沈没説”の前兆を示す
“スロースリップ”
という現象があります。
この現象は
広大な海の中の海深何千メートルの位置で
起きている現象ですから、
肉眼で観測しに行くのはこんなんであると
だからこそ、
波形を頼りにして、
そのきっかけを見つけ出すことが
大切だというのが博士の主張でした。
国のサポートに回る
世良教授は、
田所博士が自信をもって主張する兆候を
ただのノイズだと一蹴したりします。
さすがにドラマですから、
論理的でない主張も仕方ないとはいえ
やはり、学会の権威が
データを甘んじるのはいかがなものかと思いました。
お茶の間すべての人が
都合のいいように見たいデータだけ見て
主張を作り上げている違和感に気づいたはずです。
それほどに
いろんなデータの違和感を無視することは
誰から見ても不自然だということです。
眼をそらしてはいけないです。
データを改ざんしてはいけません
海底にもぐり
肉眼でスロースリップを
確認しにいくシーンがありました。
現地現物素晴らしいことです。
実際にそのシーンでは、
田所教授は肉眼で確認しており
世良教授自身「やべ」って顔しています。
それにもかかわらず、
陸に上がってみると
それは幻想でした
というレポートが出来上がっているので
視聴者みな驚愕としたと思います。
これも
おかしなことです。
虚偽のものはどんな分野でも
許されないのです。
恣意的な解釈をしてはいけません
自分が立っている立場に偏った
見方をしてしまうものです。
正直なところ、
人間だから仕方ないです。
第一話の
世良教授と田所博士どちらの言い分も
恣意的だと言われればそうだな
と、言えるような論戦ではありました。
これは、
当然のことです
なぜなら、
科学に絶対はなくて
基本的には確率論だからです。
80%を信じる人と
20%を信じる人
どちらも間違いではないのです。
100万人に一人がかかる難病も
無視できないように
99.9999%正しい理論に
対抗する理屈があってもおかしくないし
それは否定されることではないのです。
ですから、
それを信じてぶつかり合っても
それはそれでしかたのないことだといえます。
「科学者の難しさを垣間見たな」
そんな気がしました。
最後に
とはいえ、
データの改ざんや、
データの見落としはあるべきではないです
その時点で
そちらの理屈が破綻しているといえます。
とはいえ、
正しい方を指示していたほうが
勝者になるという理屈があるから
こういうことになるのです。
間違っている方が
あっていると信じて
根拠を突き詰めて
間違っていたことを確認した人も
大いに評価されるべきだと思います。
そうじゃないと、
人は正しさの脅迫に
負けてしまうことになるのです。
僕も一つの技術の根拠を突き詰める
一種の科学者として
間違って判断をしないように
気を付けていきたいです。
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