【求められるものを作る】デザイン思考とは

自分を生きる




  

既存のアイデアが溢れている時代です。

新しいことを生み出そうとしたところで
それが求められているかどうかも怪しい
そんなことも往々にしてあります。

今回は
求められているものを作る考え方である
デザイン思考について整理します

デザイン思考とは

デザイン思考とは
人が求めるものを作り出すための考え方です

そもそも
“デザイン”というのは
デザイナーという言葉の語感に惑わされがちですが
“形づくること”を言います

 

元タカラトミーの大澤さんは
“人と世界の接触点を作ること”
と表現していました。

座るのであれば
座るのでに適した形を提供し

寝るのであれば
寝るのに適した形を提供する

楽しませたいのであれば
楽しませる形を考え

感動させたいのであれば
感動させる形を作るのです。

その方法を考えることこそが
デザイン思考なのです。

デザイン思考の意義

環境に馴染む形を提供できる

リカちゃん人形があります。
あの商品は日本以外では売れていないと言います

なぜなら
リカちゃん人形の家は
日本の4畳半を代表するような
狭い部屋に馴染むようにできていて

アメリカンサイズな
欧米の家屋にはフィットしないからです。

この例は
接触させるべき”世界”を明確に定義したものです。

そうすることで、
狙った場所に思い通りの価値を提供できるようになります。

狙った人に向かって提供できる

家庭用ゲーム機があります
これを購入するのは親御さんです。
子供がいかに欲しいと言っても
財布を握る親が首を縦に振らなければ
ものは売れません

この壁を破壊したのがWiiだと言います。

なぜ今まで売れなかったかといえば
「ゲームは家族の時間を破壊する」
そう考える大人が多かったからでした。

Wii は家族との時間を作ることを
意識して作られたということで
その困りごとを避ける形で
商品かされました。

この例は
接触させたい人を狙って形にしたものです

そうすることで
狙った人を振り向かせ
視線を集めることができます

デザイン思考のやり方

デザイン思考は
大きく分けて3つの枠で構成されます

仮説→プロトタイプ→検証

です。

仮説を立てる

人は〜〜を求めている
という仮説を立てることが第一歩です

その際に重要なのは
聞き込みを含めた調査です
どれだけ調べ尽くせるかが重要です。

それよりも何よりも重要なのが
“観察”だと言います。

自分の言葉で聴き込むインタビューよりも
外から”みんなはどんな反応をしているのか”
それを冷静に見ることで
客観的に人が求めているものが見えてくるそうです。

プロトタイプを作る

仮説を元にして
プロトタイプを作ります。

すなわち
狙った環境と
狙いを絞った人との接触点に
何を置くのかを考えて
形にしていくということです。

検証する

そして最後は
その試作を使って
本当に狙い通りの効果を発揮しているのか
それを確認するのです。

自分が生み出したものが
世間にどう見えていて
どう評価されているのか

それを再度観察することで
新たな仮説が生まれ
より人が求められる形になっていくのです

このプロセスを総じて
デザイン思考と呼ぶのです

最後に

デザイン思考で一番難しいのは
結局プロトタイプを作る
というフェーズです。

作ったものを
否定されるのは嫌ですから
最初から完璧を作ろうとします。

そうやって最後を迎えると
一番評価されるべきタイミングで
最初の評価を受けることになり
結局後悔をするのです。

だとしてら、
なるべく小さく小さく
スクラップアンドビルドを繰り返すべきだ
ということは明白です。

何のために、誰のために。
という太い軸を立てたあとは
なるべくドライに
客観的な観察と試作作りに挑戦し
そして冷静にレビューすること
そこに注力していきます。

そうすることで
きっとより良いものが生み出せるのです。

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