【開発と設計】新しいものを作ることと売れるものを作ること

自分を生きる

研究開発は
調査をして実用可能かどうかの
目処付けをするところまでが仕事です。

開発設計は
技術のめど付けをしながら
実際に作れる形に落とし込んでいく仕事です。

僕は開発設計業務に従事していますが、
本当に大変な仕事だな。

と思います。

大変な仕事の中でも、
確実にやり切る必要があります。

そのために必要だと思うことを
まとめました。

設計開発において大事な事

開発の線引きをすること

開発と言いながら
まだまだ研究段階のものもあれば

設計と言いながら
開発段階であるものもあります

それを曖昧にしがちです。

研究は
新しい可能性を模索するための調査全般の
活動を指します。

開発業務は
新しい技術を生み出し実用性のめど付けをする活動です。
→開発業務の楽しみ方はこちら

それに対して設計は
実際に使える形にする活動のことです。
→設計業務の楽しみ方はこちら

 

設計という業務でありながら
研究よりの開発を担うことになることが
非常に多いです。

 

特に研究は
データをたくさん取らなければいけませんから
お金と時間がたくさんかかります。

開発も技術として目処付けしなければいけないので
お金をかけて検証を進める必要があります。

一方で設計は
用途が決まっているものを形にするので
失敗は許されず、
使う人が決まっているので納期が近くなります。

 

今やっているのは、
どの段階なのか。

そこをはっきりさせないと、
無理な要求を突きつけられることになります。

 

開発中の技術を使って設計しても
うまくいかなくて当然なのですから。

納期を正しく設定すること

開発業務はすぐにお金にならないのに
お金がめちゃくちゃかかります。

ですから、
無理そうだと思ったら、
「やめておこう」
と言いたくなります。

しかし、
今は無理だとしても、
あとこれだけの活動をすれば
なんとか形になりそうだ
という出口が見えないわけでもないです。

それが
“待てる”のか
“待てない”のか

“早めに打ち切りをする”のか、
“開発完了まで進める”のか

それを明確に決める必要があります。

信じられる未来を提示すること

開発している技術は
今すぐに使われなくても
きっと必ず必要とされる日が来ると
信じられるものでなければいけません。

頭の中のイメージが
今の技術力を超えていることは往々にしてあるし
お客さんがそこまで追いついていないこともあります

開発は
必ず訪れるものでありながら、
自分たち以外見えていない場所
そこを目掛けているものでなければいけません。

みんなが形にできていないものだからこそ
開発する必要があるのです。

 

未来を信じられなければ、
投資を続けることはできません。

未来で一歩リードするために
初期投資をしているのであり、
今このタイミングで
利益を出そうとしているわけではないことを
意識していなければ
活動は頓挫してしまいます。

ですから、
先導する者は、
信じられる未来を常に掲げなければいけません。

数年後に世界がどうなっているのか見えないにしても
「確かにそうなると思う」
と信じられる未来を描かなければいけないのです。

 

そうして、
全員で同じ未来を見据えられないと
いけないのです。

最後に

設計開発は大変です。

開発は
新しい技術を生み出すものですから
“開発”という言葉が美しく見えます
しかし、
平気で数年費やす必要がある
沼のように底知れない仕事です

設計は
自分の生み出したものが形になり
世に出ていくという
達成感が大きな仕事ですが、

今欲しいというお客さんに向けて
売れる形に成立させていく
短距離のスピードでまあまあの距離を走りきる
中距離走のような仕事です。

 

設計開発という仕事は
長距離走をやりながら
中距離の競技に出るようなものです

つまり、
体が2つなければ
成り立たないということです。

それほどに高負荷な仕事だということです。

というか”無理なことをやっている”
と言った方が正しいのかもしれません。

 

開発設計者は
それだけ大変なことをしています。

 

あなたの技術力がないわけでもなければ、
メンバーの能力がないわけでもない

その事実を胸に刻んで、
自己否定をすることなく
穏やかに日常を過ごして欲しいと
切に思います。

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