【グーグル先生に聞いてみた】業務効率化の着眼点とは

本と生きる




  

チームの業務効率化について
よく議論されます。

どうすれば良いのか
グーグル先生に聞いてみました。

【紹介する本】

世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果 [ ピョートル・フェリークス・グジバ ]

業務効率化の着眼点とは

しきりに本書で言われるのは
日本企業の”オールドエリート”的な
仕事の進め方ではよくない
ということです。

オールドエリートは
計画主義でルールに厳しく従います
ですから、
採決が遅くなるといいます。

また、プレイングマネージャーが多いというのも
大きな問題としてあげています。

マネージャーは
ポートフォリオマネージャーとして
チーム管理に注力する必要があるといいます。

上司は上司の仕事をする

上司が上司の仕事ができない仕組みになっているので
いつまでも必要以上の会議が組まれ、
時間が圧迫されていきます。

日本の企業は、
上司が一般と実務者と同じ仕事をすることが多いといいます
(←と言っても僕自身は1社しか実態を知りませんが)

それは、
下位職の裁量で進む仕事が少ないということを意味しています。

つまり、トップダウン式に管理されるような形で
ピラミット型の組織であるということで、
無機質に下層を押し潰すような形だと言えます。

本書では、
“ピラミットつまりはお墓のような
人をダメにする組織だ”
とかかえれています。

そうではなくて
もっとオーガニックに
外界とオープンにつながる
“ツリー型の組織であるべきだ”といいます。

上位職は、
なるべく俯瞰して
問題解決のために
様々な手段を外から引っ張ってきて
その組み合わせを適切に整える仕事を
しなければいけない
ということです。

それがもともとの仕事なのだから。

そうすることで、
下位職もスムーズに仕事が回るのです。

報連相をスムーズに

グーグル先生は
過剰なほど報連相をするといいます。

上司はそれに目を通し、
必要であれば介入する。
自分が関わる必要がなければ
もう少し練ってきてという。
そのままでよければ
そう返答する。

そうやって
会議になる前に多くを仕分けるといいます。

 

僕の所属するチームは
必要以上にミーティングを設定し
会話の中で全部をやろうとします。

本来は下位職でもう少し練っておくべき内容だったとしても
「重要だから参加してほしい」
という熱意に押されて
上位職まで参加してしまう。
そんな状態が続いています。

結局、
判断する仕事をしている
上位職の首が回らなくなれば
チームは失速しまうからです。

いかに、上位職が身軽に動けるかが
チームのパフォーマンスに直結するのです。

ですから、
上位の時間をもらうのに足る
出来栄えになっているのか
その準備ができているのか
それを考える必要があります。

学習的思考で進める

手戻りを避けるために、
また、責任から逃れるために、
必要以上に計画を作り上げることに
こだわる組織が日本には多いといいます。

ですが、
そういった計画思考ではなくて、
学習思考にしよう。
というのがグーグル先生の教えです。

100点の計画を作るのではなくて
ゲームのように加点式で上限作らずに
やっていきましょうよ。

ということです。

グーグルには
“be scrappy”
という言葉があり、
“scrappy(ゴミ屑)”から
すなわち一番安く挑戦しよう
と考えるそうです。

ソフトウェアの会社だからできることかもしれませんが
必要以上のブラッシュアップは足かせでしかない
ということです。

振り返りを重ねていくことで
良いものにしていくことが
何より大切だということです。

最後に

こういう実務的な
各論に入る前に
一番大切だと言われていることが
“心理的安全性を確保すること”
です。

このチームにいると
生き生きできて
やりがいがあって
心身ともに健全でいられる。

そういう雰囲気があって
初めて多くの施策が
役に立つといいます。

そのような基礎的な関わり方について
詳しく書いてありますが、
今回はそこにはほとんど触れない感想に
なってしまいました。

 

それは、
自分が下位職であるからです。

上司がどうあるべきかを意識しながら
スーパー部下として
チームに貢献していくことが
自分にできることだと考えました。

異なる立場からの目線で
自分の立ち位置を見ることで
望まれている働き方が見えてきます。

様々な視点から
チームのあるべき姿を考えることは
非常に有意義だと思いますので
ぜひご一読ください。
世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果 [ ピョートル・フェリークス・グジバ ]

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