【大人のお勉強】業界研究を進める理由

本と生きる




就職した後の業界研究って
実はすごく有意義なのだと言えます

自動車業界に身を置く自分が
関連書籍を繰り返し読むことで
気づけたことがありました。

業界研究を勧める理由

自分の立ち位置がわかるから

製品やサービスにも
“エコシステム”というものがあります。

 

どのように生み出されて、
どのように使われ、
どのように生涯を終えていくのか

そして、
そこにはどのような登場人物が現れて
どのように関わってくるのか

 

そういった
全体像を確認する機会ってあまりないです。

ほとんどの人が
仕入先と納入先のように
直接関わる人についてしか
理解していないものですから。

仕入先や納入先など
関係のある人々にも同じような関係が
それぞれにあって、
多くの人の関わりで
一つの経済圏ができていることを理解できます。

この全体像がわかっていると

“どこの影響を受けやすいのか”
“自分たちの役割がどれだけ重要なのか”

それを見つめ直すことができます。

動向がわかるから

例えば
2021年現在でいえば

“ソサイエティ5.0”
“第4次産業革命”

という言葉を耳にすることもありますし

“100年に一度の〜〜”

のように煽られることもありますし

“カーボンニュートラル”とか
“DE,DX”とか
新しい言葉が飛び交っていますし

その界隈には何かしらキーワードがあります。

まずは、それらの意味を理解するところから始まります。
かっこよく印象的に名付けられた
それらの影響力が見えてきます。

自分たちの立ち位置がわかると理解しやすいです。
印象的な言葉で言いくるめられた
複雑な時代の動きを
確認することができます。

 

また、
時間軸で事の経緯を追うこともできます。

何が発端なのか。
何を目指しているのか。
どこまで進んでいるのか

そういった情報を理解することで、
会社の上位方針も腑に落ちてきます。

自分のやるべきことが見える

業界地図のようなものを把握し
よく耳にするキーワードの意味と
それに伴う業界の流れをつかんでおくと
自分が働いている間のことは
何となく予想できるものです。

ですから、
「自分がこの仕事に従事している範囲で
自分のやれることはここまでかな」
なんてことまで見えてきたりします。

そこまで想像できれば
今の自分がやるべきことが見えてくるのです。

自動車業界の場合

CASE革命
2030年の自動車産業
@中西孝樹

こちらの本を読んで
自動車業界の流れが見えてきました。

立ち位置と動向がわかる

自分がいるTier 1業界としては
上位にいる各社OEMがそれぞれ行き乗り戦略をかけて
いろんな挑戦をしているので
手広く見ておく必要があるということ。

その一方でやはりトレンドがあり、
それに乗っかる必要があるが、
その背反ももちろんあるということ。

例えば、
車のトレンドが
ガソリン車からEVに流れていくとして
何が大きく変わるのかということ。
個人的に必ず問題になると思うのは
“何かが大きく不足するぞ”
ということです。

スマホが信じられない早さで普及することで
多くのレアメタルが消費されました。

そのように、
原料の電力も、
材料の希土類も
その変化についていけるのか?
と聞かれれば
誰も「大丈夫だ」
とは言えない現状にあるのです。

自分のやるべきことがわかる

このような状況が見えてこれば
自分がこれから意識しなければいけないことは
おのずと見えてくるものです。

EVの急激な変化に社会がついていけない時でも
ブレずに必要とされるもの。
必ず訪れるであろう出来事。
そこをしっかり押さえておけ。

ということです。

それは、
より深い大義の部分にあったり
技術的な課題にあったりします。

それが、今の開発課題とマッチしているのであれば
まさにそれに注力する必要があると言えるのです。

最後に

仕事をしながら経験を積んで
その中で何度も読み返していくと
今まで理解できていなかった部分も見えてきます。

最初は
「そうなんだ」
程度だったところが
かなり大きな意味を持っていた
事実にも気づけます

例えば
“この会社とこの会社が手を結んでいます”
とか
“この会社はこの時からこんな戦略を公言していますよ”
とかです

「だから最近こんな動きを見せているのか」
という感動とともに、
点と点が繋がります。

そうやって、
会社の向かっている先と
自分のやるべきことが見えてくると
やりがいも変わってきます。

売り上げを上げること
だけが目的じゃないのです。

自分の乗り込んだ船が
どこに向かっているか
知っておくことは
すごく大事なことだと言えるのです。

 

 

コメント

  1. […] 詳しくはここで紹介している本を 読んでみてほしいです ←MaaSビジネス […]

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