グレイテスト・ショーマンの代表曲の一曲である
“This is Me”という楽曲が
映画の撮影前のワークショップで歌われたました
その時の動画がYouTubeに公開されています。
この動画には
この時代を生きる僕らが
失いつつある機会や
忘れつつある感情のすべてが詰まっています
こんなご時世だからこそ
見ていただきたい動画だと思います。
この動画の魅力
この動画の中では
メインボーカルの女性が中心にいます。
最初のインタビューでも語られますが、
彼女は人前で自分をさらけ出して歌うことに
大きな恐怖心を抱いていました。
彼女が歌い出しの時には
恐怖心と戦いながら俯き加減だったのに対し
歌詞に自分を重ねたのか一歩を踏み出し
コーラスのみんなと向き合った時には
まさに闘う時の目に変わっています。
仕事としてマイクに向買っていた
コーラスの女性も
気付いた時には
ワクワクした気持ちが表情に表れます
大サビになれば
その場にいる全員が同じ表情をして
ひとつの作品を歌い上げる
そんな共同体になっています。
この一本の動画には
そんなドラマが収められています
たった4分に満たない時間で
彼女を中心に多くの人の感情が動き
結果として大きな感動が呼び起こされます。
このドラマと楽曲の魅力が相まって
素敵な動画となっているのです。
失われつつある感情に気づく
目の色が変わる瞬間があった
本気になったことがある人には
“今が歯をくいしばる時だ”
“今こそが頑張りどきだ”
そんな風に気持ちを入れ替えた瞬間が
あったことだと思います
失敗した時の恐怖心や
物怖じして踏み込みきれない人もいる中で
多くの人が奮起して何かと向き合えるのは
同じ想いの仲間がいるからだと言えます。
この動画のメインボーカルの彼女も
家で黙々と練習していたとしたら
きっとどこか一枚壁を打ち破れずにいたはずです。
自分だけではなくて
みんなが一緒に同じ方向を向いてくれている
という安心感が勇気になるのです。
目の色変えたという経験は
あなた自身が自分の意思で
感情を奮い立たせた瞬間だと言えます
この瞬間は、
胸が熱くなりますし
ましてや、
多くのメンバーでその瞬間を共有すれば
それは忘れられないほどの感動になるのです
ただし、
仲間の存在を近くに感じられない環境が続けば
どうしたって場の雰囲気が一変するような感覚を
感じることが出来なくなってしまいます。
声色が変わる瞬間があった
人がメッセージを伝える際に
一番効果的なのは
“声”に思いを乗せることです。
声は意味を持った言葉を発信できますから。
ただ、
注意喚起としてとりあえず発するのか
その言葉を本気で届けたいのか
そういった気持ちの持ち様で
その声に込められるパワーには大きな差が生まれます。
自分の声に力がこもるとき
その先には誰か相手がいます。
この動画の中では
ボーカルが歌詞に自分を重ねて
それを表現しようと奮起します。
その声に場が巻き込まれ
場の熱量が一気に上がりました。
誰かと一緒に何かをするとき
本気の人間が一人でもいれば
その人の想いはその温度差の分だけ
強く声に現れます
強く何かを伝えたいと思える経験は
声をかける相手がいる
そして本気になれる環境がある
そんな空間だったからこそ
できる経験であったのだと気づけます。
最後に
思い返してみると
記憶に残るような経験は
仲間が近くにいて
ぶつかり合える環境だったからこそ
生まれたものだったのかもしれません
これから
人と集まって何かが出来ない事態が続けば
このような感動は生まれづらくなります。
誰かが奮起しても
空気や雰囲気を簡単には変えられない訳で
全員でその瞬間を共有することが出来なくなりますし、
そもそもそのきっかけすら
起こしづらくなってしまいます
これは非常に悔しいことだと言えます。
僕個人の見解ですが
感動することや、
その感動を共有することは
非常に人間らしい経験だなと思うのです。
今その人間らしさを代表する経験する機会が
失われつつあることに危機感を感じているのです。
失うことの怖さは
その存在すら忘れて慣れてしまうことにあると思います。
この動画を見ると
みんなと場を共有して
目線を合わせながら何かをすることが
とても素敵なことだったと思い出せます。
今はどうしたって取り戻せない時間なのですが、
いつかは必ず取り戻したいものです
コメント
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